一人っ子で、転勤族だった。
中途半端な郊外の都市を転々とし、学校ではいつも浮いていた。
そのうち友だちを作ることも諦めた。
インターネットはまだ普及しておらず、ゲーム機は禁止されていて買ってもらえなかった。
喘息待ちで運動も苦手だった。
おこづかいは中学生頃まで月千円だった気がする。
母は専業主婦だったが、パートに出ていた。
親子仲は悪かった、母が家にいる時は自室で気配を殺していた。
自室にはテレビはなかった。
学校の休み時間は図書室で借りた本を読んで過ごした。
家に帰るとブックオフで100円で買った本か図書室で借りた本を読んだ。
親戚の集まりなどに出ても、兄弟も従兄弟もいないため、大人の話を聞くか本を読んでいた。
今になって、子供の頃の自分を可哀想に思った。
わたしには子供の頃思い出が、強制参加の学校行事か、活字しかない。
Permalink | 記事への反応(0) | 19:00
ツイートシェア