クリス・ロックがあの場でジェイダ・スミスの脱毛症を揶揄した時点で、あれはスミス夫妻とクリス・ロックの間の極めて個人的な問題ではなくなってるんだよ。
授賞式を見ていた、同じように脱毛症に苦しむ人や、身近にそういう人がいて苦しみを分かち合っているような人全員への侮辱なわけ。
それを、ウィル・スミスは暴力という自分達だけが一時的に気持ちよくなれる行為で手打ちにしようとした。
そんなんじゃ収まらねーんだよ。
きちんとした手段で抗議して、クリス・ロックにも彼を呼んだアカデミーにも、ジェイダ・スミスだけでなく同じ苦しみに悩む全ての人々へ謝罪させなきゃいけなかったんだよ。
それなのに、暴力という分かりやすい「悪い行い」をしてしまったせいで、クリス・ロックもアカデミーも「僕達は何も悪いことしてないブヒ!全部あいつが悪いに決まってるブヒよ〜!」と責任逃れする隙を与えてしまった。
完全に利敵行為だろ。
ただでさえ、コロナの後遺症だのなんだので脱毛症に苦しむ人は増えてるんだから、あそこは自分達よりも自分達の後ろにいる人達のためを思って行動しなきゃいけなかったんだよ。
アカデミーもアカデミーで、あの発言に対して何の言い訳もないってことは「俺らは脱毛症でウダウダ言ってる連中は映画業界の客だと思ってねーからw隅っこで震えてろよハゲw」という認識で活動しているっていうことでいいんだよね?
コロナの脱毛症はだいたいまた生えてくるらしいで
「ハゲは死ね」 これがアカデミーの総意です。