2021-12-01

煉獄さんは何のために死んだのか

母親は呑気に、あなた他人には無い特別な才能があるんだから人のために生きろ、みたいなことを言う。

が、これは二重に否定されている。

第一に、父親がやる気を失くしたように、煉獄程度の才能はたいして特別ではない。

第二に、あかざや無惨が言葉や行動で示すように、特別な才能を活かす別の生き方もあって、少なくとも普通の人ならそちらの方が良い。

これらに対して、煉獄さんは、あかざの勧誘拒否するときには自分普通人間に過ぎないと言い、他方、鬼殺隊士としての使命感を説くときには特別さを強調する二枚舌。

これでは、煉獄さんは死んだ母ちゃんに褒められるために生きて死んだ、みたいな印象になってしまう。

キャラの1人としてはそれもありかもしれないけれど、この点は無惨や縁壱も継承するテーマなので、もうちょっと何かありそう。

ありそうなのだけど、映画TVで1回ずつ観た限りでは、これ以上のことはわからなかった。

 

 

蛇足だけど。

主人公の「長男から」や、善逸と爺ちゃん関係、虫柱周辺を見ると「誰かから期待されること」がそれなのか、という気もするけど、

それだと、天涯孤独な猪之助が可哀想だし、縁壱も説明つかなそうだし、何より俺が可哀想なので、その解釈はしない。

あと、鬼連中もなんだかんだ期待してもらえてるやつ多いし。

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