2021-08-27

実家の犬に 弔辞

実家の犬が昨日亡くなったそうだ。東京から帰省も出来ず、会えなかった。

我が家には過ぎるくらいのいい犬だった。

犬との思い出を書こうと思ったが、そんなことをしていたら辞書くらいの分量がいる。

どうしてもなにか書きとめておきたいkら、誰に聞かせるわけでもないけれど弔辞だけ書いた。

犬よ

おれが10歳のときに拾ってきた犬よ

バイパスの高架の下に捨てられていて

みかんの箱で連れて帰って

獣医さんにもに連れていって

うちの軒下に住むことになった

6月6日の小さな犬よ

おれが散歩に連れて行った犬よ

昔はなんでもちょっかい出して

よせばいいのにマムシいじめ

鼻面がビビるくらいに腫れていて

獣医とておまえが悪いと言っていた

夏の散歩が大好きな犬よ

おれの家出についてきた犬よ

おまえはおそらく散歩のつもりで

おれは二度とは帰らぬつもりで

あくる日は隣の町で見つかって

おれたちは泣きながら帰った

冬のある日のあたたかい犬よ

おれと彼女をつないでくれた犬よ

おまえのためのドッグラン

おまえは完全に犬見知りをして

その姿をみてあの人は笑って

おれと彼女は知り合った

ついに一度も走らなかった犬よ

おれに似ずかしこくなった犬よ

おまえは見事な番犬

無駄には吠えずに仕事をこなし

病気ひとつもせずに育って

上京するとき見送ってくれた

頼れる男の背中の犬よ

犬よ

おれはおまえの最期を知らない

16歳でもかくしゃくと歩き

脚が弱ろうともトイレは間違えぬ

たいした犬だと母から聞くのみだ

死んだと聞いて言葉もなかった

犬よ

おれは悲しい

おまえの死に目に会えなかったこ

共に悲しむ彼女はもういないこと

仕事はうまくいっていないこと

上京したのを後悔していること

犬よ

おれはもう少しがんばることにした

それを喜ぶものいるかはわから

それでもいつか高架の下で

おまえのような犬を見つけたとき

家族にできるくらいの働きはしたい

ロク

ありがとう

  • 泣いちまったよ…

  • これは名文 ロクやすらかに

  • ロク、安らかに 増田にもなにか幸ありますように

  • 🐶ええ一生やったで

  • ロク いい名前だね 涙が出ました

  • 49日は犬もそこらへんにいるぞ 元増田の家にも遊びに来るんじゃないか?

  • 要約してみた。「犬が10歳のときに拾ってきた犬を、犬が散歩に連れて行った。犬は、病気ひとつもせずに育って上京するとき見送ってくれた。犬は見事な番犬で、無駄には吠えずに仕事...

  • さだまさしとかに歌ってほしい

  • うちの犬の名まえもロクだった。6月生まれ。穏やかで優しい目をした犬だったよ。

  • 泣いちゃった、これはもう詩だよ。すごく素敵で物悲しい、そして愛の詩だよ。

  • 🙏

  • 泣ける。ウチの犬もいいやつだった。とても家族思いだった。誰かが帰って来ると家族全員を玄関に呼び集めて「おかえりなさい」をさせた。誰かが具合が悪いと心配して看病してくれ...

  • 犬ってさあ、ホントに人間を頼って慕って信頼してくれるんだよね。だからこちらも目一杯かわいがって面倒を見てやると、必ずそれに応えて一層こちらを信頼して慕ってくれる。こん...

    • 犬は注いだ愛情を3倍返す 猫はそこんとこ0倍だからさあ

      • ほんと。犬はちゃんと覚えててくれる。だから信頼関係がどんどん積み上がっていくんだよね。

      • 病気になると添い寝してくれるから0.5くらいは返ってきてる気がする

        • ミーヤキャットはしっかり看病してくれるらしいよ。猫は気まぐれに看病してくれるとか。

  • 通りすがりのどこぞの知らんものだが、 ロク安らかに。合掌。

  • 増田のくせに良い文章書くじゃん 安らかに

  • 泣いた 増田のこれからに幸多からんことを

  • 短いながらも一緒に過ごした時間とそのかけがえのなさが伝わってきた 泣ける

  • 繰り返される「犬よ」を読みながら『最後に犬の名前を読んだら泣くな。自分が書き手ならそうする』とか冷静に思ってしまったんだが思った通りだったのでまんまと泣いた。

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