小学生の頃、おねしょをしてしまった。トイレに行く夢を見て排泄したところ、現実でもおもらししてしまったのだった。同じようなことが2回起こった。ものすごく恥ずかしくて、二度とこんなことは起こさない!と決意した。
話は変わるが、私は目をカッと見開くと夢から覚めることができる体質だった。よく漫画とかで「夢かと思って、覚めるために頬をつねる」という描写があるが、私の場合は夢から覚めるトリガーが「目を大きく開く」という行為なのだった(逆に頬をつねっても、夢の中で普通に痛みを感じるだけで終わる)。
そのため、怖い夢を見て、なおかつそれが夢だとわかっているときには、目を見開くことで対処していた。
これをおねしょ対策に応用できないかと考えた。便座に座って実際に排泄する前にいったん目を見開けば、夢の場合はそこで覚めるので、おもらしを回避できるという算段だ。
このアイデアを思いついて以来、便座に座ると同時に目を見開くという一連の流れを自分に癖づけようと頑張った。もうおねしょに悩まされない年になってからも、ずっとやっていた。
今私は24歳。おねしょしていたころから十数年が経った。便座に座ったらカッと目を見開くのは現実世界では完全に習慣として定着している。
しかし、今でも夢の中でトイレに行くことがたまにあるけど、そこでちゃんと目を開けられたことは一度もない。頑張って癖づけたはずなのに、肝心の夢の中では目を開かずに普通にトイレを使ってしまうのだ。目が覚めて初めて「あぁ今回も失敗したな」と気づく(漏らしてはいない)。
さすがに電子レンジをトイレとして使う夢を見たときは、普段と状況が違いすぎるので習慣が発動しなくても仕方ないなと思ったが、自宅のトイレに行くだけの夢でもやっぱりダメだった。
なので、現実の世界でいくら癖づけても夢の中には引き継がれないのかなと思っているけど、どうなんだろう。
みなさまの体験談を聞かせてほしいです。