帰りの会で最後、「さようなら」の挨拶をするタイミングだったかな、もしかしたら違ったかもしれない。
とにかく教室で全員が起立して、あとは挨拶をするだけの状態で、特に何か示し合わせがあった訳でも無く、
クラス全員が回れ右をして、一人の女子生徒の方に人差し指を向けて、
ポカーンとしてた。やった自分も、(おそらく)クラスの皆も、指を指されたその女子も。
その後の記憶はボンヤリとしてるけど、先生も悪ふざけか何かかと思ったのか、テキトーに窘めて教室を出ていったと思う。
示し合わせは一切してなかった、というかクラスに友達なんて殆どいなかったから、クラスの話したことも無いような女子に向かって何かするなんてこと、やるとしてもハブられてたと思う。
転校したりしてたから、それがどの小学校だったかは覚えてない。
いずれにせよ、体に染みついた行動とか、強制的な指示をされた訳でも無くて、一切自分の意志とは関係なしに体が動いた、動かされたような、そんな不思議な体験をしたことがある。
あれは結局なんだったのか、今でも全く分からない。