田舎のじじい。
どれくらいの田舎というと、100万都市の端っこの方。都会と言えば都会かもしれない。
とくに、雪に埋まった車を助けるために出ていくのはいい。
しかし、なにを間違ったのか迷ったのか、マスクをしないのである。
「そんな物しないで大丈夫だ。死ぬときはどうせいつか死ぬんだ。」
とかほざいている。
そう。私の父親だ。
もういい加減にして欲しい。
死ぬなら一人死ぬからいいという病気ではない。感染症というのはこういうスーパースプレッダー化するからということである。
つまり他人の迷惑になるからやめてくれと言ってるのだが、全く話が通じない。
手を洗え、うがいをしろ、と言っても「洗った洗った」といいながら全く洗ってない。
ゴホゴホ咳をしながら、「これはコロナじゃない。さっき食ったものが喉につっかかっただけだ」と言ってるが怖すぎる。
更に厄介なことに、めちゃくちゃ顔が広いのだ。
面倒見がいいので、新型コロナウィルスなんのそので、市内を飛び回っている。
困っている。周囲の人間も、近寄ってべらべら喋られて困っているかと言えばそういうわけではない。
そもそも地方にはマスクをするという習慣が薄い。すごいびっくりするほど薄い。
マスクをしないで話しかけてくるのは日常茶飯事。マスクをしててもすぐアゴマスクになって、近寄ってくる。
ああ、どうしたものか。
うちの親父。どうしたらいいのか。
防寒具プレゼントして感謝の手紙を渡して涙流して説得してダメだったら遺言書かせようぜ