結構めんどくさい委員で普段から仕事はそこそこあったが、その中でいっぺん、なんかようわからんが県が出してる資料みたいなのをクラスの前で読み上げないといけない機会があった。
つまらん資料だ。主食がどうとか朝飯がどうとか、そういう飯に関する意識調査みたいなやつよ結果だったと思う。
俺ともうひとり、ペアだったハタダさんというマジメな女子で分担して、そのつまらん資料を読み上げていく。みんな明らかに聞いてないし、かくいう俺もほとんど自動操縦というか、中身は気にしないで目に入った文字を読むと言う感じだ。
しかし、ふと気づいてしまった。次に読み上げる部分が『徳島B地区』のデータであることに。
クソつまらねえ仏頂面空間に突如現れたビーチクの破壊力は大きかった。
しかし、ハタダさんは全然気にしない様子で読み上げたし、クラスメイトも全員死んだ目をしていた。ビーチクでウケているのは俺だけだった。
震える声で読み上げた記憶がある。頬を噛み、表情筋を極限まで引き締めることで表情を笑顔ではなくし、笑っているのではなくただ声が詰まっただけという印象を出した。
さいわい、俺がビーチクにひとりウケていたことは誰にも気付かれなかったようだった。
今となってはいい思い出だ。
シーチキンおいしいよね
美術の時間にはエッチング技法で妄想するんですね。わかります。
昔2ちゃんでスーチーパイのB地区の話をしてたら突然同和利権の話でからまれてキョトンとなったのを突然思い出した