2020-09-01

昭和レトロに飽きてきた

昭和時代のモノをもてはやす傾向がここ数年は世の中にあって、自分もけっこう好きだったが、最近は飽きてきてしまった。

こぢんまりとした、こだわりのメニューがある、昔ながらの喫茶店内装が半世紀ぐらい変わっていないレストラン、今では見られないデザインビル、いまだに回転ベッドなんかがあって、バブル期の遊び心をほうふつとさせるラブホツイッター上ではこういったものをもてはやす界隈があって、私も関連アカウントをたくさんフォローして、タイムライン昭和レトロ文物でいっぱいにして悦に入っていたものだった。

でも最近はなんだか冷めてきてしまった。

脂っこいばかりで割高な洋食を出す昭和レストラン喫茶店に行くぐらいならデニーズサイゼリヤに行く。なんだったら日高屋でもいい。

この昔ながらの趣がある店内がよいなら、まず毎日掃除をしようよ。それから、せめてボロボロになった什器を替えようよ、できるなら、いまの内装の良さを残して改装すればいいじゃない。と思ってしまう。

昭和レトロの正体は、昔の温かみのあるデザインを楽しむのではなくて、日本がたんに貧しくなって、さまざまなものアップデートがもう追いつかなくなっていて、それに対して一部の人趣味的な視線を注いでいるだけじゃないのかと思えてきた。

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