2020-08-11

小学校にあった絨毯スペースでの話

私は家の都合で、両親の車で送り迎えをされていた。両親とも働いていたので、授業が終わってすぐ車に乗れることは少なくて、図書室にいるか体育館の前の絨毯スペースで一人過ごしていた。

ここでいれる補足かはわからんが、その頃、なぜか私は「自分には霊感がある」と思っていた。

体育館前の絨毯スペースには、すぐそばに2階へ上る螺旋階段があった。螺旋階段というと聞こえはいいが、小学校シンプルデザインに合ったただのぐるっとした階段だった。

確か冬、私はその螺旋階段で遊んでいた。一つ飛ばし降り、二つ飛ばし降り、三つ飛ばし降り、みたいな感じで遊んでた。やる時はいつも左側の手すりに体を寄せていた。落っこちないように。

その時は、自分じゃちょっと難易度の高い四つ飛ばし降りくらいをしていて、落ちないように集中して手すりを掴んでた。

ポンと降りたその時、視界の右側に何か入った。

直感で「直視したらやばい」と思ったので、振り返らずに、そのまま階段を降りた。でも、絨毯スペースの窓がガラス張りになっていて反射で意図せずみてしまった。

とはいえない焦げ茶色っぽい感じで、人型で、ぼやっとしてるけどしっかり形があって、階段に座っていた。

心臓キューーーっとなって、怖かったが、静かに昇降口へ向い、外へ出た。

あれから親を待つ時はグラウンドで待つようになって、卒業するまで絨毯スペースに近寄らなかった。

今もいるのかな、とふと思い出したので書きました。

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