少子化対策として、実子を育てることが罰とされてから、ちょうど10年が経った。
それ以来、全ての子供は里子となり、結婚や出産の有無に関わらず、大人が抽選で子供を育てるようになったのだ。
つまり、子供を産んでも育てる苦労をしなくて済む可能性が高くなったってこと。
逆に言えば、結婚しなくても子育ての苦労をするはめになるかもしれなくなったってこと。
この事実は、既婚率を跳ね上げた。一人暮らしで子育てしたら、人生手詰まりだもんね。
そして、法律に定めるように、子供は大人になると元の家に帰る義務があるので、子供を産むメリットは以前通り享受できた。
つまり、子育ての苦労だけ社会に100%お任せできるようになったので、人工子宮の実現もあり、少子化は嘘のように解決してしまった。
新しい家族の形こそ、人類を消滅から救ったのだった。人類の最大目的のためにはなりふり構わないその姿勢が、世界の関心を惹いている。
一方で年齢別の統計をとったところ、18~19歳の行方不明者数が異様に多かった。 原因は不明。
そこまでして親子を解体しない意味は?
?
成人して元の家に帰る理由がわからない
法律がそう定めるからだよ。 出産側のモチベーション維持のため。
どういうこと? 産んだだけのやつははもう親じゃねえだろ。
人工子宮あるならいらんやろ
関西弁を使わないでください!!!!