2020-08-03

チュロス哀歌

以前スペインマドリード旅行してたとき、フと「そういえばチュロスってスペインだったな」と思い、グーグルマップでChurrosと調べていちばん上に出てきた店に行った。

グーグルマップクチコミも多く、レビュー平均点も高かったので覚悟はしてたんだけど結構行列ができていて、しかし急いでるわけでもなかったのでその列に加わった。

思いのほか早く列は掃けた。15分も待たなかったと思う。案内されたテーブルは地下にあり、暗さと人の多さでなんだかちょっとキドキした記憶がある。

チュロスはうまかった。食感がよくて驚くほど軽く食べられ、出てきたときは大量に見えたのにスルッとなくなってしまった。ホットチョコレートをつけるとかなり味が変わって美味しいんだけど、ホットチョコレート単体で舐めてみるとあまり甘みのないドロっとした液体としか思えないのが面白かった。組み合わせの妙というやつか。

 

っていうのがチュロスの思い出としてある。俺としては「適当に調べて行ったらわりとうまかったチュロス屋」くらいの認識だったその店なんだが、この前なんとなく思い立って評判を調べてみた。

すると、「マドリードいちのチュロス店」「超有名店」「最高のチュロス」なんて評価が出てくるわ出てくるわ…

安かったのと待ち時間がたいしたことなかったのとで侮っていたが、どうやら相当な名店だったらしい。

 

今後あれを超えるチュロスを食うことはかなり難しそうだ。本場の国の首都で一番の店といったらかなり最強に近いだろう。コロナ禍で当分海外には行けなさそうだし、それでなくとも金がない。日本であれを超えるチュロスを食うことはわりと絶望的だ。

 

なんというか、最高のチュロスなんだったら最高のチュロスだと思って食いたかったんだよな。ちょうど近くにあるしちょっと行ってみるか!程度の気分じゃなく、よしチュロスを食べるぞと意気込んで乗り込みたかった。

へえうまいじゃん、やるなチュロス、みたいな気持ちで食ったチュロス人生最高になるというのはなんだか哀しい。

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