はてなキーワード: ホットチョコレートとは
以前スペイン・マドリードを旅行してたとき、フと「そういえばチュロスってスペインだったな」と思い、グーグルマップでChurrosと調べていちばん上に出てきた店に行った。
グーグルマップのクチコミも多く、レビュー平均点も高かったので覚悟はしてたんだけど結構な行列ができていて、しかし急いでるわけでもなかったのでその列に加わった。
思いのほか早く列は掃けた。15分も待たなかったと思う。案内されたテーブルは地下にあり、暗さと人の多さでなんだかちょっとドキドキした記憶がある。
チュロスはうまかった。食感がよくて驚くほど軽く食べられ、出てきたときは大量に見えたのにスルッとなくなってしまった。ホットチョコレートをつけるとかなり味が変わって美味しいんだけど、ホットチョコレート単体で舐めてみるとあまり甘みのないドロっとした液体としか思えないのが面白かった。組み合わせの妙というやつか。
っていうのがチュロスの思い出としてある。俺としては「適当に調べて行ったらわりとうまかったチュロス屋」くらいの認識だったその店なんだが、この前なんとなく思い立って評判を調べてみた。
すると、「マドリードいちのチュロス店」「超有名店」「最高のチュロス」なんて評価が出てくるわ出てくるわ…
安かったのと待ち時間がたいしたことなかったのとで侮っていたが、どうやら相当な名店だったらしい。
今後あれを超えるチュロスを食うことはかなり難しそうだ。本場の国の首都で一番の店といったらかなり最強に近いだろう。コロナ禍で当分海外には行けなさそうだし、それでなくとも金がない。日本であれを超えるチュロスを食うことはわりと絶望的だ。
なんというか、最高のチュロスなんだったら最高のチュロスだと思って食いたかったんだよな。ちょうど近くにあるしちょっと行ってみるか!程度の気分じゃなく、よしチュロスを食べるぞと意気込んで乗り込みたかった。
久しぶりの海外旅行。
寒いからカフェでホットチョコレート飲んでたんだ。その店の名物だそうで。
ちょっぴりブランデー混ざってるかなって感じで、抜群とまではないがまあ美味しい。
そんなこんなで卒業旅行って雰囲気の大学生らしき日本人女性三人組が入店してきた。
お、日本人かな?って感じでそれ以上特に気にすることもなく嫁さんとそのまま喋ってたんだよ。
「えー、全部飲んでる…気持ち悪ーい」
あ?
って反応する前に、飲食店の飲み物、それも一応名物を全部飲むことが「気持ち悪い」という日本語の意味が全然頭に入ってこず思考停止。
彼女たちは颯爽と店をあとにしている。
よく見たら返却台のところにはたぷたぷのホットチョコレートが入ったマグが3つ。
おいおい、たしかにメゾンドショコラとかのに比べたらちょっと変わった味かもしれんが、ほぼ全部残すって…絶句。
余程いいとこ育ちのお嬢様方だったのだろうか。我が家は「食べ物を残したら作り手に失礼だ」という庶民的育て方をされたので、わからない世界だなあ。
嫁さんは「増田って冴えないね、どんまい」って同情してくれたからいいけどさあ、冴えないおっさんにしても悲しいわ。
異国の地で、現地の方に馬鹿にされたり、差別されるのはある程度仕方ないと思ってたけど、偶然同じ日本人に貶されたのは、なんだか辛いなあ。
あー、さっさと忘れたいけど、忘れられない!
(追記)
嫁さんの言葉には語弊があったけど、追い打ちっていう意味では全く無いです。
「せっかくリフレッシュも兼ねて旅行にきたのに」という文脈の中で出てきた会話を切り取ってしまっただけです。
そう言われると、インスタ系女子が写真撮った後にすぐアイスをゴミ箱に捨てる記事を見た記憶があります。
年齢は彼女たちと10個も離れてないんですが、感覚の移ろいには驚かされました。
たしかに、モテない雰囲気を放つ男がホットチョコレート飲んでたら嘲笑の対象になり得るだろうなとも思いました。
こればかりは仕方ない。