2020-07-08

真ん中ヒロインになりたかった私の話

真ん中ヒロインとは私が勝手に作った造語である。これは、複数女の子キャラが出てくる女児向けアニメにおけるメインヒロインのことだ。

イメージカラーピンク。集合絵では必ず真ん中にいる。作中でヒーローとの恋愛もある。複数いるキャラの中で1番可愛くて人気な立ち位置キャラである

もちろん私も女児の頃、このメインヒロインに憧れを抱いていた。幼稚園で○○ごっこをするともなればメインヒロインの役をやりたがった。けれど私は1度もその役をやることができなかった。

私がメインヒロインをやりたい!と手をあげれば必ずこう言われるのだ。

「○○(私)ちゃんチビからダメ!」

そう、私は背が低かった。今でも身長は150cmに届かない程だ。

かにメインヒロインチビではなかった。高過ぎず低過ぎず、真ん中の身長だった。

から私はメインヒロインになれなかった。

代わりに身長の低いキャラをやった。背の高い友達は背の高いキャラをやった。

私と友達の真ん中でメインヒロインの決めゼリフを言う友達が羨ましかった。

それから何年も経ったが、シリーズ化して続く女児向けアニメをたまに見ることがある。

やっぱり真ん中にいるのは身長も真ん中のピンクカラーの子だ。

作中には小さいキャラも大きいキャラもいるけれど、メインヒロインは平均身長女の子。きっとこれはこの先も変わらないのだろう。

探してみれば小さいキャラや大きいキャラメインヒロインアニメもあるのかもしれない。ならそのアニメごっこ遊びをすればいいと言われるかもしれないが、○○ごっこをしていた頃はあの時放映されていた○○こそが全てだった。その世界しか知らなかったのだ。私も友達も。だから他のアニメがどうとかは関係ないのだ。

こんな日記を書いておいてアレだが、今後メインヒロインを小さい子にしろ!大きい子にしろ!などと言うつもりはない。これは私が真ん中ヒロインになりたかったけどなれなかった、というただの独り言から

あの頃は「チビから」と言われて納得して諦めた真ん中ヒロインだが、今の私だったら「チビだけど1番可愛いのは私だから」と言って役を分捕るくらいはするだろうな。

そんな「真ん中ヒロイン」になりたかった私の話。

おわり

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