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俺は今、牢屋に閉じ込められている。とある独裁国家に侵入し、スパイ活動をしていたが、捕まってしまったのだ。この国ではスパイは死刑だ。俺は絶望の淵にいた。
やがて、看守がやってきた。
看守「喜べ。本来ならお前は問答無用で銃殺されるところだが、我が国の総統閣下(独裁者)は慈悲深いお方だ。今からゲームを行い、お前が勝ったら死刑は免除していただけるそうだ。」
そう言うと看守は1台の機械のようなものと、たくさんのコインがはめられている黒い板状のものを持ってきた。板にはちょうどコインと同じ大きさのくぼみがたくさんあり、それにコインがはめられているようだ。
看守はコインのうちの1枚を板から外し、それを格子の隙間から俺に渡した。
看守「区別はつかないが、実際にはそのコインには裏表があるんだ。しかし、どっちが表でどっちが裏かは見ても触ってもわからない。実際、俺にもわかってない。」
看守は機械を指して言った「そして、この機械はそのコインの裏表を判別する機械だ。コインを返してもらおう。」
俺は看守にコインを返した。看守は先ほどの黒い板に返したコインを再度はめ、その板を機械に入れて、スイッチを押した。ピピッと音がして、機械のデジタル表示部分に 10/100 と表示された。
「この表示は、『コインは全部で100枚あって、そのうち10枚が表』であることを示している。ただし、100枚のうちのどの10枚が表なのかはわからない。そして、コインの裏表はこの機械を使う以外に区別する手段はない。」
看守はコインがはまった黒い板を機械から取り出して俺に渡した。さらに、コインがはまっていない白い板を1枚、寄こしてきた。2つの板は色以外の違いは無いようだ。
「さて、ゲームのルールだが、今からその100枚のコインを2つの板に分けて入れてもらう。そしたら、その板を俺2枚ともに渡せ。板をそれぞれ機械にかけて、表の枚数が同じだったらお前の勝ち、違っていたら負け。さらに、コインの枚数が合わせて100枚じゃなかった場合もお前の負けだ。そして、当然だがお前がこの機械を使うことはできない。じゃあ、せいぜいがんばれ(笑)」
そう言うと看守は機械を俺の手の届かないところに引っ込めてしまった。
俺はの命は助かるのだろうか。