会社の飲み会を終え最寄り駅から帰宅途中たまたまこの店が目に入り、少し飲み足りないなと思って入店したのがきっかけだった
自分よりも少し年上のマスターが一人でやっている店だったが、このマスター自家製のサングリアが絶品でこれを飲む為だけに定期的に通っていた
酔った勢いで冗談半分でマスターに「これ瓶詰めして売ってくださいよ」「レシピ教えてくださいよ」と頼んで笑いながら断られたこともあった
その後自分は転職したり結婚したりして2度転居したが、この店には電車を乗り継いて通っていた
4月になり我が社も在宅勤務となったため、外出する機会がめっきり減った
連休明けに今の状況が落ち着いていたら一度店に行ってみるかと思っていたところ、マスターから「今月一杯で店を閉める」と連絡が来た
嫁に事情を説明し、先日一人でバーを訪れた 客は自分一人だった
差し向かいで酒を飲みながら「店閉めてどうするんですか」と思い切って聞いてみると、今の奥さんは公務員なので食うには困らない
この店の稼ぎは大した額ではなくて前妻に子供の養育費を送金して店の家賃払ったら自分の小遣い程度しか残らないんだと教えてくれた
終電の時間が迫っていたので会計をお願いすると、マスターは「もう店には出せないし残ってるやつ持っていってくれると助かるよ」と瓶詰めのサングリアを2本私に手渡してきた
私は「しっかり味わって飲ませて頂きます」とマスターに礼を言い握手をして店を後にした
変に作文くさくて本当の話だとしてもつまんないし嘘松としても練り足りない感じ
俺はこの話好きだな。フィクションだとしても、通える良い店を持っていた増田は幸せだな。
リーズナブルな飲料のメーカー名と見間違えて「自家製?」と疑問を抱いた。 それはさておき、自分も結構いい文章だと思った。エッセイもしくはそれ風の創作であっても。
あるあるあるあるwwwww