数か月前、母が亡くなった。
なんで今頃こんなものを書くかと言えば、突然母宛に電話がかかってきたからである。
電話の先の相手もこんなことを話しても困るだけであろうが、母が亡くなった旨を伝えた。
変に気を使わせてしまった。
母は5年前にがんが発覚し、闘病の末奇跡は起きずただ亡くなった。
それでも経済的には余裕がなかった。母の老後の為の資金は完全に尽きていたし、自分自身今も100万ほど借金を抱えている。
しかしもう少し無理をすればもう200万くらいは調達できたかもしれないし、それでなんかしらの医療なり、
もしくは悔いの残らないようどこか母の行きたい所に連れて行くなりはできたかもしれない。
悔いが残る。
母はタバコも吸わなければ、酒もたまにしか飲まない。家族でも一番健康に気を遣う人だった。
しかしがんになった。酒もタバコもやる父がならずに母がなったのは本人が一番納得がいっていなかったと思う。
もう納骨も済んでいるし、いい加減いい年なのだし踏ん切りをつけるべきなのはわかってはいるがどうにもならない。
もっとつらい目に合ってる人はいるのだからと色々な人に言われたし、実際そうなのだと思う。
しかし日に日にボロボロになっていく母、ギリギリの経済状況、荒んでいく生活。
同意はしてもらえないとは思うが、これはこれで堪えるものがある。
健康にはよくないだろうが、しかしもう分からない。何も分からない。
この荒んだ数年でかなりの友人を無くしてしまった。
もうなにもわからない。