確か大学の4年生か、就職したかくらいの時だと思うんだけど俺は勝手に精神的なトラブルを抱えていた。今思えばそんな大したことじゃないのかもしれないけども、自分がいろいろなコミュニティに上手く馴染めないこと、やらなきゃいけないことを全部やらないですっ飛ばしていたことなんかが原因だったと思う。ここがすごく曖昧なんだけど、精神科に行ったか、バンドの友達からもらったか、うちの祖父が飲んでたのをかっぱらってきたのか定かじゃない。フルニトラゼパム2mgが3シート、家にある状態になっていた。
今でもそうだけど中島らもの書く文章が大好きで、そこからこぼれてくる覚醒とか、煙たさとか咳止めとか、アルコールとか女神とかにあこがれていた。でも誰かと一緒にやる勇気はないから一人でダイブするばかり。ウヰスキーを飲んで・錠剤を口の中で溶かして(今みたいに意地悪な色付きじゃなかったしね)あとは子供の遊びだったから個人輸入でエチゾラムなんかをポリポリやって、ただ酩酊してた。
あれから12年、干支が一回り経ち自分も社会に出てまあまあの年月が経ち、今日もまじめに働いてる。ちょっと違うのは昨日きちんと後始末をしなかったから鼻から青い欠片が時々出てくるということぐらい。幸せの青い鳥は粉々になってスニッフされている。結局自分は何も変わっていない。