数年、アメリカに暮らしていて、いわゆるアメリカンジョークのパターンがわかってきた。
日本の笑いの形って(もちろんいろいろあると思うけど)、日常会話の中での笑いのパターンは
「昨日、こんなことがあって、これこれして、そうしたら、こうだったんですよ(オチ)、ワハハ」という笑いのパターンが多い。
つまり、オチが重要で、オチまでの落差の意外性が笑いを生む。叙述トリックみたいですね。
このパターンはやはり落語から来ているんだと思う。小噺ってやつですね。
ボケとツッコミというのも、ありえないことを言って(ボケ)、そんなことあるかい、と突っ込む落差で笑いにする。
逆に、英語圏のジョークの形の一つのパターンは、瞬間的にウィットに富んだ事を言う選手権っぽいところがある。
形としては、大喜利に近い。
しかし、大喜利があるお題に対して、みんなが答えるのに対して、こちらの一つのパターンは、会話の中でそれを行う。
たとえば、「新しい新人はどういうやつだ?」に対して「いつからうちの会社は動物園になったんだ?」と答える。
新人はダメダメだ、と直接言う代わりに、ちょっと遠回しに言う。このパターンがすごく多い。
「昨日の合コンどうだった?」「お前といま、飯食ってるってことだよ」みたいな。
しかし、日本語でやると、かなり芝居がかった言い方になるんだよね。