2019-08-28

合法的循環取引を考えてみる

A社とB社の決算期が半期ずつずれている状況で、ある商品を半期ごとに転売し続けると、

・その金額分だけ、売上が見かけ上あがる

税金永遠に繰り延べられる

というメリットがあるけど、これを節税や売上を伸ばす目的で行ったら、循環取引と呼ばれる違法取引になる。

だったら、A社とB社の間で、相互に毎月一定額の取引がある状況で、お互いに、

決算期の前半で値引き

決算期の後半で値上げ

すれば、同じ効果が得られる。これは一見してバレづらいように思える。ただ、「A社とB社の間で、相互に毎月一定額の取引がある状況」という仮定が成り立つケースはあまりない(通常、お金の動きは一方向であるため)し、目立つので、金額が大きくなれば、やはり循環取引の疑いで、税務調査が入るだろう。

だったら、多数の会社(1000社とか)が参加するネットワークを作り、

・参加企業は、支払い時に、余分に支払う代わりに、それをポイントとして貯められる。受け取り側はポイントから引き出すことになる。

・参加企業は、支払い時に、支払うを減らす代わり、それをポイントから引き出せる。受け取り側はポイントを貯めることになる。

という仕組みを作れば、ポイント残高=節税額になる。理論上、これが普及すれば、決算はいじり放題である

でも、この手法が広く知られたら、確実にポイント資産処理しないといけないことになって、節税効果も売上偽装効果もなくなるだろう。その上、この仕組みを作るためには、ネットワーク運営業者が高い信用を持っていないといけないので、闇で運営するのは難しい。なので、実質的にはこれは不可能だと思う。

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