2019-07-23

人の狂気が好き

俺は人の狂気が好きだ。誰にもわかるように狂人のごとく発露した狂気ではなく、冷静さの内に潜む狂気が良い。目的のために手段は問わない、普通なら選べない選択肢を躊躇なく選ぶ、その先に破滅が待っているとわかりながらも突き進む、そういう狂気が好きだ。

ただし、狂気が打算的ではいけない。目的のためには狂気的な計算高さを発揮しなくてはいけないが、狂気に浸ってはいけない。目的のためにただただ純粋にいなければならない。そういう100%狂気が愛おしい。

例えば恋愛なら、ただのストーカーのような狂気ダメだ。ストーキング手段の一つとしてありかもしれないが、相手自分存在を明かすようなことは逆効果で、そんなただ欲望のままに相手を追いかけているだけでは狂気とは言えない。絶対にそれとわからないように圧倒的なまでの情報を集め、さも常識人のように相手に近づき、情報を元にした策略で、時間をかけて囲い込み相手を落とす、そういう愛が良い。

恋愛は例えの一つだが、とにかくそういう狂気が愛おしい。人であると感じる。その狂った思いに人間性を感じるのだ。理性を残したまま狂ってこそ人間らしい。知性によりもたらされる最高の美しさがそこにはある。

ということで狂気を感じられる話があればフィクションノンフィクション媒体わず教えて欲しい。

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