原作はきくち正太。老舗料亭を舞台に和食見直すという内容で、スポンサーは味の素。
原作付きドラマの常で、放映中は原作派とドラマ派の言い争いが発生。確かに印象的な話が飛ばされていたりニコイチになってたりで寂しい部分もあるが、原作を知らなくてもきちんと楽しめるいい作品になったかなぁ、と思っていた。最終話のくだりまでは。
原作は「世の中で鰹節と呼ばれているものは本物(完成品)ではない」という話が連載中だったが、話の途中で連載が止まっており結論は見えていない。しかし味の素がスポンサーであることを考慮するとドラマの結末は以下のどちらかに落ち着くのではないかと思っていた。
しかし制作陣は最悪のカードを切ってきた。最終話に向け原作通りに出汁の話を展開してきたのである。さすがに原作派ドラマ派で喧嘩している場合でなくなり、「どうなるかわからないけど、まずは最終話を待ちましょう」と展開を見守ることになった。
そして最終話。内容は「マヨラーはよくない」、しかもマヨネーズを出せないのでケチャップにするという、斜め下すぎる展開に。これに原作派ドラマ派共に「あの最終回はないわー」と大団円。無事ドラマは黒歴史となったのでした。