というか自分が産まれてきたことに失敗した。こんなこと昔からわかっていた事なのに、ずるずると生きて何の罪もない子供まで巻き込んで世の中に産まれて来させてしまった。
元々人付き合いが苦手だった。幼稚園の頃から輪に入っていくことが苦手だった。周りが難なく何となくの友達を作っているのが不思議で羨ましかった。
ある程度の顔と頭があったので中学校からはそれなりにモテた。中高は成績が良ければ先生も親も認めてくれる。楽だった。
職場は業績があれば認めてくれた。特有のコミュニケーションには最初苦労したが型を覚えればある程度こなせた。苦しい時もあるがお金をもらえるので仕方ないと納得できた。
そんな感じで勘違いしていた。世の中で生きていける真人間になれたと。
子供の論理的でない話を聞くのがしんどい。延々と続くお喋りが煩い。理不尽な怒りにつられて怒りがこみ上げる。構ってほしいという彼らには当然の感情がウザい。
そして、親に対して昔思っていた「産まれてきたくなかったのになぜ産んだんだ」という気持ちを世間の「子供を産むのは素晴らしい」という風潮に流されて忘れて、自分がされて嫌だったことを子供にしてしまったと思うとここでも自己嫌悪だ。