2019-05-28

元カノにかけられた最強の呪い

かなり時間がたってしまったが浅草のアンヂェラスが閉店してしまった。

嫁さまが騒いでいたけれど、行ったことがない顔でいるしかなかったのは結構しかった。

学生から社会人になりたての頃に付き合っていた彼女とは浅草で別れた。

小雨が降るような、やや肌寒い日だったと思う。フロントガラスに水滴が流れていたのを憶えている。

彼女川端クルマを止めておもむろにいった。

あなたはきっと最高の奥さん結婚する、私が保証する。」

予想もしなかった言葉で呑み込むのに時間がかかった。でも結論は、続く言葉を聞いても別れの言葉しかなかった。

それまでもすれ違いの連続で、そうなることは必然だったのかもしれない。でも、でも。

僕はすがったけれど彼女結論は変わらなかった。

あれから月日はたち、子供はいないけれど嫁さまと幸せな日々をすごしている。

幸せだなと思うと、おりおり彼女言葉を思い出す。

今ではまったく接点がなく彼女がどうしているのか分からない。よく行ったアンヂェラスの閉店で昔のことになったようにも感じるけれど、彼女言葉だけは消えない。

しろ余計に思い出してしまった。

しかしたらどこかに書いてあった言葉なのかもしれないけれど、今は完全に彼女言葉として滲みついてしまった。

こればかりは死ぬまでお付き合いするほかなさそう。

から思った。たとえ大災害に見舞われても破産したとしても、一生、嫁さまと幸せ暮らしてやる。言い換えればこれが自分に課せられた義務だ、と。

Tさんあなたは今、幸せですか?

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん