好き子について、最近あらためてやっぱり、好きなんだなぁと思う。
学生時代に知り合って、ほどけるようにゆっくり気持ちがはぐくまれてった気はする。気がついたら好きだったから、もうずっと、その子を思うたび、ああ好きなんだなぁ、この子には、誰より幸せになってほしいなぁと思っている。
その子が結婚したとき、どうしてか涙が出た。嬉しいを飛び越えて、寂しかった。わたしは彼女には誰より幸せになってほしかったはずなのに、知らない誰かのとなりの彼女をみるのは辛かった。だけど幸せそうな彼女をみると、これでよかったんだって思いも湧いた。
そんな彼女がひどく傷ついて離婚した。わたしはお相手さんに対して、怒りをおぼえたけど、それと一緒に、ああ、この子を傷つけたのがわたしでなくてよかったとも思った。
だから、時々連絡を取ってくれる、取ることを許してくれる優しい彼女が、あまりにも大切に思う。
街中で笑いながら繋いだ手に永遠をみたのがわたしだけでもいい。
そんな私が、どんな結末をむかえたとしても、一度は彼女と人生をともにしようとした彼女の元お相手に、何もいえるわけもない。
私は臆病者なんだ。
それでも私はわがままなので、これからも彼女の近くにいたいと思ってしまう。幸せを願っていたい。たとえこの先、好きだと伝えてしまったとしても、その時私は私であることを誇れるようになっていたいと思う。