自慢じゃないが、俺はハンプシャーツリータスクというテストで世界上位2%の成績を獲得したことがある。
ハンプシャーツリータスクというのはケンブリッジ大学が提供してる知能テストだ。
カラクリを暴露してしまうと、ケンブリッジ大学は他にも数十種類のテストを公開していて、「色んなタスク用意するから、どれが自分に合うか見定めるといいよ!」という趣旨のテスト群の一つが、ハンプシャーツリータスクということだ。
全部やれば、だいたい誰でもどれか一つぐらいは、世界トップクラスの成績を取れるテストがある。
このテスト群の良いところは、人には向き不向きがあって、自分にも何かしらは秀でた能力があることが、わかることだ。
悪い所は、テストの結果をどう活かせばいいのか、さっぱりわからないところだ。何かしら優れていたところで、現実で活かせていないのなら意味がない。
まぁそれはおいといて、社会生活を営んでいると、どうも気になる事がある。大抵の人は、無意識に「自分の評価尺度」で他人の能力を判断しているということだ
俺で言えば、恐らくハンプシャーツリータスクの成績の低い群の人間を、無意識に無能と認識している。実際にテストをやってもらったわけじゃないのでわからないが、統計を取っても恐らく有意な結果が出るんじゃないかと思う。
ここで問題になるのは、社会生活を営む上で、している評価、受けている評価は正しいのか?ということだ。
まぁ、俺個人の他人への評価なら、大した影響力を持たないので、どうでもいいかもしれない。
だが、影響力のある人間が、これを理解していない可能性が高いのは由々しき問題だと俺は思う。