小学生の頃、感情を抑えきれないワガママで暴れん坊だった。
結果、孤立した。
中学生になると、それに加えてエゴと自尊心が肥大化した。ついでに体も。
当たり前だがイジめられて嫌われた。
高校生になった頃に、同郷がほとんどいない高校に進学し、ウェイ化した。
同時に自分からふざけることで笑いを取って結果的に好かれる(様に見えるだけだろうが)人間を目指した。ついでに運動部で鍛えて体を絞った。
小中の嫌われぶりが嘘みたいになった。でもピエロを演じ続けるハメになった。
大学に入ってからもしばらくその路線で頑張った。が、結局抑えきれないエゴが道化師の振る舞いを求められる風潮に我慢できず、色々あって友人を失った。
情緒不安定のメンヘラクソ野郎と化したが故に、不健康なガリガリになった。
今仕事をしている。身の丈に合わないピエロ役も、感情を暴れさせるアンタッチャブルも、自分を苦しめるだけなので、自分を守るために得た手段は感情表現を極力減らす事だった。
当然だが硬い人間と言われた。これなら嫌われない。もちろん好かれもしないけど、またやらかして失うぐらいなら最初からいないほうがいい。
体型はガリガリのままだ。
後輩に「ロボットみたいな人」と言われた。前の自分ならきっと怒り散らしてたかもしれないのに、何も感じなかった。驚くほど穏やかだった。
俺の正解はこれだったんだろうか。失敗して得られた答えと見て良いのだろうか。