歳を食ってくるとそういう感覚が強くなってくる。
実際にはモテるかどうかが重要なのでは無いと思う。孤独が原因だと思う。
だけどモテずに孤独を克服する方法はごく限られていて、現実問題としてモテないと孤独になる。
もしかしたら、終身雇用が崩壊する前の会社というものは、孤独を癒す装置になっていたのかもしれない。でも今はそんな機能は無い。
親戚付き合いがもっとあった時代は、それが孤独を癒したのかもしれない。でも名前さえ思い出せない親戚にそんな効果は無い。
友人といつまでも馬鹿騒ぎして遊べれば、それが孤独を癒したのかもしれない。でも友人たちは家庭を持って、そっちに忙しくなってしまった。
ヘラヘラした仮面を被って働いているか、独りで何かをしているようなしていないような時間を過ごしているか。どちらも孤独で、何をしていても毎日が孤独で、仮面を外して誰かと話したという記憶はいつまで遡ればいいか。
仮面を外した自分の姿がどんなだったか、思い出せなくなってくる。本当はもう消えてしまったのかと思うほどに。ただ孤独感だけが、自分の存在を示している。
しょーもないナルシシズムやなあ。
しょーもないナルシシズムやなあ。
「孤独と不安のレッスン」鴻上尚史 でも読んでみたら。