女性の役割固定とかそういうのもあるだろうけど、それとはちょっと別の話。
イラストの画風(作風、タッチ)による役割の先入観が比較的強固にあると思ってる。
絵本の絵はこういう系で、教科書はこんなスタイルで、小説の表紙はこんな感じで、ラノベは大体こうで、エロゲはこう、といったイメージ。
そして一度その先入観を持ってしまったら、普通の人がそれをアップデートすることはなかなか難しい。
面倒くさいのは、エロやライトな媒体に使われていた画風が時代とともに(エロ抜きで)支持を得て、他の媒体へも使われていくという流れが常にあることで。
そういった若いイラスト描きの活動やトレンドを普段から目にするような人たちなら普通に受け入れている流れを、別のクラスタから見ると、ある日突然絵本や科学の文脈にギャルゲー風のキャラクターが登場したかのように見える。
イラストは常に過当競争にさらされているため、そこで勝ち抜くために画風のイノベーションは絶えず起きている。
そのイノベーションは、無名で才能のあるイラスト描きが比較的自由の利く媒体で起こしていくため、印象の良くない出自のことも多い。