2018-06-14

俺は今までずっと逃げてた

親は貧乏人だった

金に卑しいくせに、金なんて重要じゃないってずっと言ってた

金遣いが荒いくせに、子供がなけなしの小遣いを使うことにいつもグチを言ってた

金持ちに対するルサンチマンで溢れていた

親は俺が小学生の時は医者になれとずっと言ってきた

この人達の嘘はすぐに見抜いた。「金なんて重要じゃない、金持ちクズだ」なんて言っておきながら、息子を金持ちに仕立ててタカるか、社会への復讐ルサンチマン解消)の道具にしようと企んでいるのはすぐ分かった

こんな人達が俺の人生を決めるのか、と思うと俺は馬鹿らしくなって、医者になりたくないと反発した

結局俺は、身近にあった、金儲けとはあまり縁のなさそうな職業に憧れた

大学はやっぱり、金儲けとは一番縁のなさそうな学部に進学した。その学部からは、その職業になる人間がそこそこいた



その職業に就いた

俺は気づいた

この職業自分で戦ってないじゃん

いわば代理戦争の結果だけで勝っただの負けただのやってるだけ

しかも数年でリセットしてはまた一からの繰り返し

飽きる

もうこれ実質的には隠居じゃん

俺って実はもっと自分で戦えたんじゃないの

そうやって調べると、金儲けって思っていたよりもずっと可能性があって、ずっと楽しくて、何よりも正当な行為だというのが分かった

結局俺は、親の影響から逃れようとして、自分可能性を狭めていた

これじゃあ、親の影響をある意味受けているも同然だ

転職がしたい

自分可能性を知りたい

戦いたい



じゃあどうやって?

ニッチ職種しかいたことのない俺が、即戦力になるわけがない

でも、まだ年齢だってそこまで行ってるわけじゃない

さあ、俺の次の手はなんだろうか

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