2018-04-30

他害とか多動とかそういうやつ

子どもを連れて病院へ行ったときの話。

はっきりと見た目からヤバい子がいた。小学生くらいで大柄でこぶとり、目が吊り上がり、落ち着きなく待合室の中をあちらこちらへ移動していた。周りの人たちは、はっきり出さないまでも少し警戒している。

しばらくすると明らかに年齢差があり、ふつう小学生なら視野にも入れないであろううちの娘の隣へ来て、べったりくっついて絵本を覗き込んできた。ああこれどうしようかなぁ、と思ったら診察に呼ばれたので逃げられたけれど。

立ち上がりながら、保護者なにやってんだ、と待合室を見渡すと、それらしき方がいた。落ち着いた服装でおそらく30代くらいで、ぐったりとソファの背もたれに寄りかかってものすごく疲れた顔をして、でも自分の子どもをしっかりと見ていた。目が合ったので会釈すると、会釈が返ってきた。

ああそうか、このお母さんは精一杯やっているのか。たぶん目を離さないようにするのでやっとなんだ。子ども対応で疲れ果てているけどそれでも義務はきちんと果たさないといけない。ほんとうはきちんと声をかけるべきところ、癇癪を起こされないことのほうが優先されるということだと思われる。

なんてつらいんだろう。

おなかの中にやってくる子どもはおおよそ親の気質を受け継ぐ。よく寝る子、寝ない子、おっとりした子、神経質な子、静かな子、うるさい子。そのなかには、いろんな精神的疾患(これで呼び名合ってるかはわからない、間違っていたらごめん)を持って産まれてくる子がいる。これは気質似て非なるもので、療育や投薬でうまくつきあっていくものではあるけれど、治るものではない。

このあたりのことは難しい。

療育がうまくいけばいい、でもうまくいかなかったら?ただのモンスターだ。ひどい言い方かもしれないけど、意思の疎通ができず、欲望のおさえがきかない人間を四六時中みていなければいけないとなったら、それは愛だけでなんとかなるものではない。

ほんと、どうしたらいいんだろね。

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