ポッド達は再起動する事を期待して、3人のパーツ群を再構成していますが、そもそも、再起動するとは限りません。
A2の最後の姿は、長髪で再構成されたのかも知れませんが、長い年月が経っても起動しなかった、もしくは、起動したくなかった結果かも知れません。
無事に再起動出来たとしても、バンカーやデボル・ポポルを失った中、ヨルハ機体の高いメンテナンスコストをどうするのか。過去のA2のように、メンテナンスコストを跳ね返すような、強烈な生存意識が生まれるのか。
人類が既にいないという事実に対して、存在意義やアイデンティティを維持できるのか。ゲーム本編の9Sのように自暴自棄にならないか。
パスカルの選択肢や真珠湾降下作戦以降のA2やアネモネのように、生きているが故に、苦しまなければならないかも知れません。
と、
将来に対して、ネガティブな想像は、かのように色々と出来てしまいます。
それでも、
先々の事は今は分からないけれども、
生きてさえいれば、明るい未来を獲得出来るかも知れない。
あれだけ荒んでいたA2が、他者との触れ合いの結果として、Cエンドの最後で世界の美しさを再認識したように、
そういう希望(厳しい面はあるが…)を提示しているので、ハッピーとまでは言えないまでも、良い余韻を残すエンディングだったと思います。