主張としては少しずれるかもしれないけど、子供を作るなら「子供に自分達を親とした人生を歩む事を強要する」って言う事だと強く意識した方が良い。子供は親も、住む地域も、小学校の同級生も、教えを請う先生も自分で選ぶ事ができないのだし、親にしたって子供を選ぶことはできない。完璧で幸福な親子になれることはない。親となる自分たち、あるいは子供が今後出会うてあろ誰かの「至らなさ」の負債を抱えて生きる事を強要することなんじゃなかろうか。
俗な喩えをすると、ソシャゲは最初のガチャでSSRの良いやつが出なかったらリセマラできるでしょ?でも人生はノーマルな親と、ノーマルな地域住民とノーマルな同級生を引きあててもリセマラできない。そんな感じ。
親にその責任は無い。と言うか一個人が背負いきれるものではないから背負わない方が良い。それでもこれから生まれてくる多くの子供は「誰かの至らなさの負債」を背負って生きていく事実に変わりはない。
「これから生まれてくる子供のことを本当に想っているのなら、生まないべきである」と言う主張に触れてなお子供が欲しいと思うなら、余計なお世話かも知れないが、生まれた子供と真摯に向き合う覚悟を持って貰いたい。それが「生きる事の苦しみ」を強要した人間としてのせめてもの責任の取り方だと思う。