彼氏が7年くらいいなかったとき、ずっと「あんたには隙がないからね」と言われ続けていた。
でも今なら思う。隙なんていらない。
社会人1年目の女性は特に狙い目だったらしく、一人はズブズブの不倫沼に。
わたしは、というと。
推察するに、あの職場の男性陣は「自分が言い寄っても断らない女性」に目星をつけていたんだろう。
わたしのような「隙のない女性」じゃなくて、自分でも落とせそうな女性。
念のため言っておくと、隙のある女性には強いあこがれがあった。
男の人にちやほやされて、楽しそうで、いつも笑顔な彼女たちを、わたしも大好きだった。
あんなふうになれたらいいのにと、何度思っただろう。
もし今、隙のあるキャラクターになれたとしても変に近寄ってくる悪い男をシャットアウトする術を、わたしは知らない。
だからきっと、嫌われたくない男性や言い寄ってくる男の言うことを断れなくて散々な人生を送ってしまう気がする。
だれかに言われたわけじゃなく、わたしがこれまでの人生で体得してきた生きる術。
下手に仲良くなった後で「やばいやつだった」と引き返せない性格だって知ってるから、語弊を恐れず言うなら最初でふるいにかける感じ。
隙に漬け込むようなやつらに、ろくな人はいないと思う。
隙を作らなかったから避けられたモラハラなんて腐るほどあるんだからな。
反対に、隙だらけでモラハラされてる女性を何人も見てきているんだからな。
振り返って思う。モラハラされるくらいなら、隙なんていらない。