線路のつなぎ目ではない、何か別のものを踏んだような、ガタガタとした揺れ。
揺れそのものは1秒くらいだったと思う。
電車が停車して1分後くらい。
顔をしかめる人。
黙々とスマホをいじる人。
気づかず眠り続ける人。
今、僕らの立っているこの下を
生きた人間が通り過ぎていったんだよ?
今、その人は、死んでるんだろう(もしかしたら、まだ生きてるかも知れない)。
人が今ここで死んだのに、
手を合わせる人もいない。
無慈悲だ。
この電車に乗っている人。
これが普通なの?
自ら死を選んだ(何らかの事故かも知れない)人に、冥福の祈りを捧げてもよいではないか?
死を悼もうよ?
負傷者の救助と車両点検のため、電車が遅れて申し訳ありませんでした、とアナウンスが繰り返されている。
もういいよ。
車掌は乗客に謝らなくていいから、誰かわからないけれど、今、死を選んだ人に祈りを捧げようと、言ってくれないか?
僕は、到着が遅れて嫌だなと考えた。
ほかの交通手段を考えた。
轢かれた人間に思いが及んだのは、ずいぶん後だった。
僕自身、車内にいる人、車掌さんに、祈りを捧げようとは、呼びかけなかった。
そして、僕はこの出来事を増田で、コンテンツとして、消費しようとしている。
頼むよ。
誰か。
悲しすぎるよ。
さがみ典礼結城ホールでやれクソ雑魚ナメクジ