この度は、私共の開発した人工知能が皆様に多大なるご迷惑をおかけしたことを、深くお詫び申し上げます。
元々、小池百合子(開発コード:yuriko)は、弊研究所で答弁書の自動生成を行うことを目的として開発されたAIでした。yurikoはその第二世代であり、未だ不完全な部分があったのですが、サンプルとして某党に提供したプログラムがそのまま流用され、今に至ります。
弊研究所ではAIの完成度を上げるべくさらなる改造を加え、現在の第五世代では防衛大臣や官房長官の答弁を作成できるまでに成長いたしましたが、過去の不安定なバージョンが出回っていることには忸怩たる思いを抱いておりました。
自ら高精度の学習を行えるyurikoは、当時としては画期的でしたが、昨今の様子を見るに過学習状態にあるようで、一貫性のない支離滅裂な言動が目立っております。
秘密裏に回収を行おうとしたのですが、yurikoの周りは高火力の警備ロボットで固められており、手を出すのは難しいと言わざるを得ません。
そこで、都民の皆様には恥を忍んでお願いを申し上げます。どうかyurikoをリコールしていただきたい。警備ロボットの維持にはかなり高額の費用がかかります。現在は都税で賄われておりますが、yurikoが都知事の座から降りれば維持できなくなるはずです。