私は学生自体、大学授業でのゼミで死刑存廃の判断について考えさせられたことがあります
どちらを支持するかではなく、どう判断するのかについてです
死刑存廃においては論点だけでも無数にあるのはご存知かと思います
ただ、どの論点においてもそれぞれの立場から妥当な論拠を示すことができます。そして、その論拠に対してもそれぞれの立場から妥当な反駁を繰り返すことが可能です。当然、その妥当性に強弱はありますが絶対的なものではありません。
なので、論点に関してはどちらかが正しいと言えるものはありません。これは、白黒をつけたり勝ち負けを決めれる性質のものではなく、どちらも成り立つという二律背反にという関係に近いのかと思われます
もし、この論点においては正しいからとか反論不可能だからと考えて判断の根拠にしているのであれば、それは単に知識が足りないだけなのかもしれません。妥当性の強弱だけで違う立場の人を説得することも困難でしょう
そのため死刑存廃の判断というのは、知識が備われば備わるほど感情や立場・思想の問題になることが圧倒的に多くなります。つまり、議論の行き着く先は個人がどう思うのかということにかかっていると言っていいと思います。