2017-06-07

勉強は変身である

まさにこのことが私が勉強ができなくなった理由

勉強するたびに、私はなにか別のものになっていく恐怖と戦わなければならなかった

勉強をするたびに、私が勉強する前の自分の考えを受け入れられなくなってしまうことが嫌だった

あのころは若かった、幼かった、ものを知らなかったという言葉過去自分の振る舞いを否定することになるのは耐えられなかった

それには誰も子どもの私を肯定してくれなかったという実感が大きく関わっているように思う

自分過去自分のことを肯定できなくなってしまったら、どうして今の自分存在できるだろうか?

から私はペンを握るたびに、ページをめくるたびに、シュレッダーにかけられる思いを伴わなければ新しい考え方を身につけることができなかった

成長とはなにか空疎対外的自己肥大化させていくことだった

そのような感覚を初めからもちあわせていなさそうな人たちは周りに沢山いた

彼らはしあわせと未来に愛されているように見えても空の器であるように私には感じられた

自ら進んで何かになっていく彼らに人間精神が内在していると信じることは難しかった

わたしは彼らのようになっていくことが恐ろしくて勉強することができなくなった

それでも、認識は常に少しずつ私を変身させている

言葉思考存在する毎日によって私は少しずつ違う何かになっていく

あるとき私はすっかり自分認識を入れ替えてしまって、かつてそのように考えていたことも感覚レベル理解不能になってしま

変身は人間本質だった

勉強とはそのはやさを増してより遠くに行きつくための行為

どうして恐れる必要なんてあっただろう?

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