①多くの人にとって切実な主題(テーマ、メッセージ)があって、②それを物語という形でうまく表現できていて、③何かしらの新しさ・斬新さがあると「名作」と言われることが多い。
逆に言えば、①’そんなこと悩んでるのはお前だけだとか、②’「あなたの言うことはもっともだけど、別に物語で表現する必然性はないよね、論文でいいよね」と言われちゃうものとか、③’それ昔○○先生がやったよね?、みたいなのは名作とされづらい。
いま本棚を見ててこれに当てはまるので分かりやすい例は、遠藤周作の『沈黙』。最近映画化された。
これは、①執筆当時問題になっていた、カトリックとプロテスタントの歩み寄り運動(エキュメニズム運動)の争点を、キリスト教不毛の地の日本を舞台に表現した。
②物語としてのエンタメ性も高く、③そこでのキリスト教観も新しかったために、大ヒットした。
ちなみに①について、時代を超えた悩みについて書かれたものは、歴史的な名作になる。
[追記]
「『名作』と言われることが”多い”」と書いているのに、上の3つの要素が名作の絶対条件であるかのように誤解して、叩いてる人が多すぎる。
辞書によると「すぐれた作品。有名な製作物。」らしい。 http://www.weblio.jp/content/%E5%90%8D%E4%BD%9C 有名はまだわかるが、すぐれたというのはどうやって決めるんだろう。 個人の好み、以上...
①多くの人にとって切実な主題(テーマ、メッセージ)があって、②それを物語という形でうまく表現できていて、③何かしらの新しさ・斬新さがあると「名作」と言われることが多い...
えええ? 「テーマの深さ」とか「斬新さ」なんて馬鹿しかこだわってないポイントだろ。 ヒット作が出てくるたびに「テーマは何だ」だの「どこが新しいんだ」だのと文句を付けるよう...
そういう連中が名作認定してるって現実の話じゃないの
これ思い出した http://anond.hatelabo.jp/20160815210616 http://anond.hatelabo.jp/20160816173051
俺ぁ作品を深掘りする評論は多少コジツケっぽくても面白がれるオタクだよ。 しかし「この作品にはテーマがないから駄作だ!」という奴と 「この作品が売れたのは斬新だからだ!」と...
長いのはまだ仕方ないよ。 プルーストとかさ。 たとえば恋愛を語るなら『椿姫』とか『高慢と偏見』くらい読んでてほしいじゃん? 現代の日本人って時代が違う作品を読める脳みそじ...
別に切実でなくとも名作扱い受けてる作品はあると思うけど。 文学界隈を引き合いに出すと切実な人間の心理が大体むき出しになるので別の界隈から考えたら、いかに一方的な意見かわ...
出来の良し悪しと好き嫌いは別 傍から見て粗が目立つけど好きな作品なんていくらでもあるし