2017-02-18

[]アイドルガンダム世界転移した的な奴の最終話

ナナ「撃ってください。それで終わります

愛海「撃てるわけがないでしょ! あの艦には、みりあちゃんが!」

ナナ「ミネバ・ラオ・ザビです」

愛海「みりあちゃんなんでしょ!」

ナナ「彼女がここで生き延びたことで、宇宙移民独立というジオン思想は完全に形骸化します。

この先に待っているのは、戦争のための戦争

ここしかないんです、彼女死ねば、みんなが助かるんです」

愛海「346プロのみんなを守るために、みりあちゃんを殺せっていうの!」

ナナ「そうです」

愛海「狂ってる、狂ってるよ、ナナさん!」

ナナ「全てを救うなんて無謀で偽物な願いを抱いたときから間違ってたんです」

愛海「だからって!」

ナナ「さあ! 全てを救うために、一を犠牲にして! そうして! 偽物の願いを叶えるんです!」

愛海「でも…… あたしは……」

ナナ「言ってたじゃないですが『目標は、アイドル全員をこの手でアレしちゃうこと』ってそのために今どうしたらいいか

愛海「……わかったよ。

……確かに、あたしの願いは、偽物だった

アイドルに憧れただけで誰も愛せなかった偽物だよ!

愛の形を、恋人の形を、誰かの真似事をすることで取り繕っていた、偽物だったんだよ……

だけど! だから、今ここから本当を始める!」

ナナ「本当ぉ! そんなことを今更! 今までどれだけの!」

愛海「みりあちゃんはあたしが守る!

ネオジオンだろうとデラーズフリートだろうとジオン共和国だろうと渡さない!」

ナナ「そこにみりあちゃんの気持ちはないでしょぉ!」

愛海「なら!」

ナナ「……」

愛海「なら、惚れさせてみせる! アイドルらしく!!!

ナナ「……決別ですね、ナナはこれから連邦で後から転移してくるアイドルの支えになります

もうここには戻ってこないでください」

愛海「そうだね……」


愛海「こんなにも……

こんなにも、悲しいことはないね……

だって、あたしにはもう帰る場所なんてないんだから……」

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