めちゃめちゃ今更なんですが、『君の名は。』を観てきました。びっくりしたんですけど、もう上映から3か月くらいたつのに都内だと結構本数やってるんですね。前前前世が流れた所のスピード感でぐわっと物語に引き込まれて、2時間しっかり堪能いたしました。
ただ、見終わってから一つだけもやもやしていることがあって、それは「あの後2人は幸せになれるのか?」ということ。瀧と三葉がラストシーンで再会して、たぶん雰囲気的にあの二人は付き合うことになるんだろうけど、それってなんていうか、「神様に外堀を埋められた感じ」じゃないですか。時間をも越えて入れ替わった二人、しかもどうやらその運命は何世代も前から決まっていたらしい。そんな重たい鎖をつけられたら、この先何があろうと関係を終わらせることが出来そうになくないですか。
思春期の多感なころに特別な共通の経験をしていたから、当時はそりゃ恋に燃え上がっていただろうけど、数年後、お互い社会人になって再会して、そのままずっとその気持ちが続くものだろうか。末永くあの二人が続いていけばいいけれど、もしすれ違ったり、コノ人ジャナイ感が出てきたとき、重たい運命の鎖を振り切って彼らは別の道を行けるだろうか。むしろ過去の運命的な出会いにとらわれて、苦しみながら二人で沈んでいってしまうのではないだろうか…。そんなことを思いました。