数年前のこと。
納骨の案内が来て、大学の後輩が死んだことを知った。
だが実際は自殺だった。
もうすぐ社会人2年目になる頃だった。
世界的にも有名なメーカーに総合職で入社した彼女は、工場研修中の寮で命を絶ったという。
素敵な女の子だった。
利発で多才、明るくて気が強くて、
なんて言葉がまったくしっくりこない子だ。
物怖じしない性格で、帰国子女だから、嫌なことには「ノー」と言えるタイプだと思っていたし、黙っていじめを受けるようにも思えなかった。
もしかしたら私達のそんな「印象」も彼女を救えなかった理由かもしれない。
本当にいじめがあったのか、過労なのか、あるいはまったく別の理由かはわからないけれど、
まだ20数年しか生きていない、有名企業で働きはじめたばかりの女の子が死を選んでしまったことは確かだ。
「死ぬほど働くな」
と言いたい。
泣きわめいて助けを求めればいい。
助けてくれないならそんな会社辞めればいい。