「自由に考えなさい」と言いつつ決まった答えに誘導するタイプの質問がある。
例えば以下のまとめの「今、電気が必要かな?」のような質問がそれにあたる。
こういうの、親にも教師にもよくやられて本当に嫌いだった。
ゴーストバスターズは、そのような質問をされて誘導された通りの答えを言ったら「お前の考えは間違っている」と怒られたみたいな感じ。
劇中でそういう質問がされるわけではない。
映画は悪くない。私の受け止め方が悪いのだ。
いくつかのシーンで、私の脳内のクソ道徳教師がそういう質問をするのである。
例えばゴーストバスターズの下記のシーン。
男性市長の前に3人の小柄な白人女性と1人の大柄な黒人女性が並んで座ろうとした。市長は黒人女性を指して「あなたは端に座りなさい」と言った。指された女性は憮然として端に座った。
ここで、私の脳内クソ道徳教師は「市長は何故そう発言したのでしょう?」と質問する。
誘導される答えはおそらく「市長は白人中心主義なので、白人は文字通り中央にいるべきだと思っているから」。
奴は、してやったりという表情でこういうことを言う。
「市長にそういう差別的な考えがあった証拠はない。すなわちその答えはお前の差別意識を反映している!」
私は差別意識を持ちたくない。
なので、奴の質問に、奴の誘導の罠にはまらないように答える。疲れる。
ちなみに私の答えは、「映画では描かれないが、実はこのあと写真撮影があって、市長は座った4人の後ろに立つ。そういう構図だと、背の低い人が真ん中にいたほうがバランスが良いから」である。