2016-08-28

http://anond.hatelabo.jp/20160827133226

こういう感想を読むと、改めて、シン・ゴジラゴジラ映画として正統派なんだと思う。

311以前までは、「初代ゴジラ」が少し不思議だった。敗戦から10年も経ってていない時代に公開された映画

多くの都市を焼き尽くした空襲記憶も人々に生々しい上、伊勢湾台風などの巨大災害犠牲者も多かった。

それなのに人々はなぜ、娯楽としての破壊神必要としたのか? 現実で十分だった筈なのに。

からこそだったのだと、今は実感として思う。

戦争災害で為す術もなく破壊された日常現実を一観客として俯瞰することを多くの人が必要としたんだと。

ハッピーエンドとまではいかぬにせよ、カタストロフに抵抗し勝利した物語記憶を上書きし、受け入れがたい現実をやり過ごそうと、今の我々のように藻掻いていたんだろうかと。

からシンゴジラのヒットがすこし恐い。あまりに今の日本の願望が描かれすぎていて。

いやエンタメ理想を描くことはナニも悪くないのだが……現実と被りすぎるだけに、熱狂しすぎるのは危ないなと。

単なる怪獣映画にせよ、よく出来てる娯楽の影響力は大きいからね。

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