とくに運動部の男子は沢山食べないと身体ができないので食べなければならないというのは受け入れられるんだけど、それはトレーニングと同じように報酬を得るための自罰行為のような類であるべきと感じる。沢山食べなければならないというのを男性一般に拡張して、沢山食べている俺はえらい、いつもこれだけの量を食べる、お前ももっと食べろという価値観になっている人間をみるのはぞっとしない。最近は慣れたけど、恥ずかしげもなくおかわりをする男子をみると背筋がぞわぞわする時期もあった。大食らいというのは恥ずかしい行為だという感じ方の存在を知ってほしい。男なのに少食と言って他人を見下す男性は現実にもネットにも少なからずいる。藤子・F・不二雄のSF短編で性欲のかわりに食欲が秘匿される社会が描かれたものがあったけど、現実においてだって食欲というものも少なからず性欲と同じレベルで扱われても問題のない存在であるように思う。食欲旺盛のために沢山食べてしまう男性は、病的な頻度の自慰行為を自制できない少年のように恥じらいをもってほしい。