2016-02-25

小池一夫さんにひどいことを言われた13歳のあなたへ

僕は、あなたのことを何も知りません。

そして、今回の事件のこともほとんど何も知りません。

からそのことについて想像で語ることはできないけれど、

もしも何か恐い思いをしたのなら

恐かったねと言ってあげたいし、

とてもつらい思いをしたのなら

つらかったねと言ってあげたいし、

たとえどんな体験をしたのであれ、

それがあなたの思ってもみなかったことなのだとしたら、

大変だったねと言ってあげたい。


そして、今はただ

何の恐いこともつらいこともない安全場所にいて、

信頼できる人に囲まれて穏やかに過ごしていることを

から願っています


そんなあなたに、ひどい言葉暴力をぶつけた人がいましたね。

しかしたらあなたの耳にも届いてしまっているかもしれない。

だとしたらとても悲しいことです。


もしも今回の事件あなたが傷つくようなことがあったとして、

そんなあなたのし行為を悪く言ったり、

さらもっと傷つけようなことを言ったりすることは、

決して許されることではありません。

たとえ誰かがどんな間違ったことをしようとも、

それによって傷ついている人に向かって

追い打ちのような言葉で責めたりすることは、

ほかの誰もやってはいけないことなのです。


から僕らは怒りました。

そんなひどい行為はやめさせなきゃいけない。

あなたの身に起きてしまったことを

さら取り消すことはできないけれど、

それをさらにひどく言うようなことは

やめさせるとこができる。

本当にたくさんの人が、彼のひどい言葉に対して怒ってくれました。

そんなことは間違っていると

わかってもらえるように、一生懸命言葉を重ねて伝えました。


結果、その人は謝ってくれました。

でもそれは、怒って声を上げた人達に対してだけです。

その人の言ったことでイヤな思いをした周りの人にだけ、

ごめんなさいと言いました。

あなたに対してはまだ、何も謝ってもらっていません。


それに、これは多分そうだろうと僕が勝手に思っているだけですが、

あの人は心から申し訳ないと思って謝ったんじゃなくて

あんなふうに謝れるなんて立派な人だなぁ」と

周りから言われたくて、謝っただけなんじゃないかと思います


から、誰かがきちんとあなたに謝らなきゃいけない。

そう思って今これを書いています


もしあなたが、世の中の仕組みや

どこにどんな危険が潜んでいるかをよく知らないせいで

なにか間違ったことをしてしまったのだとしたら、

それはあなたに正しいことをきちんと教えられなかった

僕たち大人の責任です。

それに今回、あの人にひどいことを言われてしまったのも、

あの人のことを止められなかった

僕たち大人の責任です。

からあなたは、何にも悪くない。


大人の一人として、何の意味もないかもしれないけれど、

どうか謝らせてください。

あなたを助けられないばかりか、何重にもあなたを傷つけてしまった。

本当に本当にごめんなさい。


残念だけど、ひどいことを言ってくる大人はたくさんいます

僕たちは、そんな人達にひどいことをやめさせるために頑張るけれど、

それは今すぐには変えられないかもしれない。

からこれから先も、あなたを傷つけようとしてくる大人に

たくさん出逢ってしまうかもしれない。

でもどうか、それよりもっとずっとたくさんの人達が、

あなたが何も悪くないことを知っているし、

これ以上あなたが傷つかないで済むように祈っているし、

既についてしまったあなたの傷が

一日でも早く治ることを

から願っているということを、どうか知ってほしい。


今はただつらいだけかもしれないけれど、

周りのみんなが敵に見えているかもしれないけれど、

きっと沢山の人達

あなたが正しい知恵や知識やを身につけられるように

これ以上傷つけられずに済むように

力を貸してくれるはずだし、

あなた幸せになるために

手を差し伸べてくれるはずです。


改めて、今回のことは本当にごめんなさい。

そして最後にもう一度、この言葉を言わせてください。

あなたは何にも悪くない。

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