みんな貧乏で、高度経済成長期になっても貧乏は続いてて、その貧乏人をどう救うかがテーマで、左翼運動なんか盛り上がってさ。
しかしその救うってのは、貧乏人をみんな金持ちにするとかじゃなくて、貧乏自体に価値を見いだそうとしてたと思う。
それでそういう価値観に基づいて作品作ってた宮崎駿や高畑勲が一躍人気になった。
オウムとかサカキバラとか、病気っぽい事件が起きてさ。バブルの崩壊や震災でみんな混乱してさ。
今度はみんな病人だから、病気っぽいモノに価値を見いだし始めた。
そこからつながる今は何かと言えば、不幸の時代じゃないだろうか。
みんな不幸だから、不幸に価値を見いだす時代。まどマギなんかそうだよね。不幸に妥協してる。
インターネットでメンヘラや社畜やニートの不幸自慢を聞いて、楽しんでいる。
不幸に価値を見いだそうとしてる。
現代は不幸の時代だ。みんな不幸で、不幸しか残されていなくて、それを価値にして生きるしかないんだ。
お前も!お前も、お前も、お前も!