食べることが好きだ。
食事を終えた後、席を立つ時の胃が下がる感覚に至福を感じる。
時として虚しさを覚えるのは。
食べることと言っても、自分が好きなのは外食のジャンクフードだ。
何処にでもあるようなハンバーガー屋に入り、
出かけるお店は、全て、生活圏にあるお店。
食後の満ち足りた気持ちは、いつもお昼が終わった直後
こんな調子で一時間にも満たない幸せを積み重ねても未来はない。
食事をダシに誰かと交流を深められるわけでもなく。
未来は広がるばかりか、か細く狭くなっていくばかりだ。
健康診断のどこかにC判定が必ず入るようになり、
今年の春のメタボ検診はさすがにいい逃れられないだろう今、
寿命は確実に縮んでいる。
もう遅いからと叱られている。
かつての自分も同じようにねだったのだろう。
そんなことを思いながらスプーンを咥えたが、