小学生の子供にタブレット用アプリを自作した。別に大したものではない。
ボタンをタップすると二桁の整数の四則演算式がランダムで表示され、電卓を模した入力フォームに正解を打ち込むと、画面端の正解累計数がカウントアップされるだけのアプリだ。
そしてこれは子供には秘密だが、回答を打ち込んで送信ボタンを押した際、問題内容、子供の回答、正解したかどうか、回答にかかった時間(秒単位)といった情報がNASにログとして保存されるようになっている。
「お父さんかお母さんが見ていてあげるから、これを1,000回正解しなさい。それが出来たら、欲しがっていたゲームソフトを買いに行くよ」
「ズル」が出来ないよう色々と工夫をした。
簡単な問題が出るまでボタンを連打されないよう、強制的に一定秒数のインターバルを設け、さらに一定回数連続で間違えたら強制的に終了し、俺や嫁が復旧手順をとる(回答欄に解除コードを入力)か、日付が変わるまで再開出来ないようにした。
タブレット自体も厳重に保管し、俺か嫁の監督下でしか触らせない運用にした。当然、このアプリ以外の用途には一切使用禁止。
一日三十問として一ヶ月以内に達成出来れば上出来かと思っていたら、なんと一週間で達成してきた。子供の集中力ナメてた。
しかも、「今度欲しい物が出来た時のために今のうちに練習する」と、ノルマも何もないのにあのアプリを使わせろと言い出してきた。