2015-01-14

成人式をかく戦えり

我が市は合併前の町村区画ごとに成人式を執り行った。

町には1つしか中学校がなかったため、式には見たことのある顔しか集まってこない。

留学していたり遠方に住んでいる人たちは流石に来れなかったようだけれども、彼らと仲の良い人たちから近況を聞けたのは有意義であった。

他の市のように新しく見る顔がないから、当然のごとく、式後の会食は中学校形成されていたグループに分かれてた。

まり盛り上がりはしなかったが、気心の知れた友人たちと会えたのは嬉しかったし、友人を通じて母校以外の小学校卒業した人たち(彼らは私立中に入ったり引っ越したりしていた)と会えて単純に嬉しかった。

会場を閉める時間が近づくと、それぞれのグループがどこの居酒屋へ行こうか相談しだした。

私がいたグループのそうだった。

どこのグループも華を欲していたのは読者の想像にも難くないであろう。

「男女の均衡が釣り合わない。」

グループ全員で行ってしまえば居酒屋の席は別々になってしまう。」

私は除け者を買って出た。

後ろ手に十字を組みたかったが、我慢した。

するともう一人でてきた。

彼はドライバーだったから、居酒屋グループを降ろしたあと、二人でボウリングをしにいった。

どうやらボウリング部員だったらしく、私に手取り足取り投球方法を教えてくれた。

5ゲーム投げて、自己新記録を出したところで迎えに来てくれという旨の電話がかかってきたため、居酒屋へ移動した。

一応声をかけるため二人で中へ入ってみると、他のグループも混ざって、席を行ったり来たりしながら皆で飲んでいた。

車に戻って彼らを待っていたが、一向に帰ってこない。

ずっと煙草を吸っていたら、ボウリングの彼も吸いたいと言い出したから、一緒に吸った。

彼は初めて吸うのだと言いながら嬉しそうに咳をしていた。

寒い寒いぼやきながら1時間すぎ、やっと帰ってきた。

女性から「ごめんね」と言われまくった。

今度こそ後ろ手に十字を組もうかと思ったけれども、組めなかった。

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